Pinterestとは|『未来買物検索エンジン』の本質と日本市場活用5要件

Pinterest』って、ぶっちゃけ何のSNSか、説明できますか?

株式会社Cameen 西村温裕ことおんゆーです。

この記事でわかること
  • Pinterestは「SNS」ではなく「未来の購入意思決定を支援する画像検索エンジン」であること
  • 本質はバズではなく、未来買物の動機を保存・参照する装置であること
  • Pinterestを日本市場で活用するための5要件
  • 運用で機能しなくなる典型3パターン
  • アカウント開設から月50ピン投稿に到達するまでの5ステップ

近年、Pinterestは月間アクティブユーザー5億人を超え、日本でも870万人規模のユーザーを持つプラットフォームに成長しています。Instagram・TikTokと並ぶ画像系の主要メディアとして、マーケ業界での重要度も増してきました。

で、SNSをやっている事業者なら一度は「Pinterestもやったほうがいいのかな」と考えたことがあるはずですよね。なんとなくのイメージはあると思います。おしゃれな画像を投稿するSNSでしょう?と。でも「具体的にPinterestで何を投稿するの?」「Instagramと何が違うの?」「ビジネスでどう活用するの?」と聞かれると、意外と詰まる。

これ、自分だけだと思ってませんか?いやちょっと待ってください。多くのマーケ担当者がPinterestを「画像投稿SNSの1つ」として捉えて、Instagramと同じ感覚で運用しているんですよね。で、結果としてフォロワーが伸びず、半年で諦めるパターンが頻発します。

うちでもPinterest運用を試行錯誤してきて、業界事例を観察してきた結果、見えてきたのはPinterestは「SNS」ではなく「未来の購入意思決定を支援する画像検索エンジン」だということ。InstagramやTikTokとは別物の発想で運用しないと、絶対に成果は出ないんですよね。

これ、すごく大事なポイントなんです。InstagramやTikTokは「今の流行をシェアするSNS」、Pinterestは「未来の買い物のために情報を保存する検索エンジン」。プラットフォームの本質設計が違うから、投稿戦略も運用設計もまったく別物になるんです。

今回はその今さら聞けないPinterestを、表面的な「画像SNS」の解説ではなく、構造の核心と日本市場活用5要件まで一気に深掘りしていきます。読み終わる頃には、自社事業でPinterestを使うべきかどうか、使うなら何から始めるかが、紙に書き出せるレベルになっているはずです。

目次

結論:Pinterestの核心は「SNS」ではなく「未来買物検索エンジン」

結論

Pinterestは、よく「おしゃれな画像SNS」と説明されるんですが、これだとPinterestの本質が見えないんですよね。本当の意味はもっと別のところにあるんです。

Pinterestの本当の正体は、「ユーザーが未来の購入意思決定のために、参考画像を保存・参照する画像検索エンジン」なんです。SNSというよりGoogleに近い。検索意図を持ったユーザーが、自分の将来のために画像を集める場所、というのがPinterestの基本性格です。

これ、すごく重要なポイントなんですよね。InstagramやTikTokのユーザーは「今この瞬間に楽しむため」にアプリを開きます。でもPinterestのユーザーは違うんです。「3ヶ月後の結婚式の準備」「来年のリノベーション計画」「半年後の引っ越し先のインテリア」、こういう未来のための情報収集をするためにPinterestを開きます。

業界の体感として、Pinterestユーザーの93%が「購入意思決定の参考にPinterestを使っている」と回答しています。これ、他のSNSと比較すると圧倒的な数字なんです。Instagramのユーザーで「購入のためにInstagramを使う」と答えるのは数十%にとどまる。プラットフォームの目的設計が、根本から違うんですよね。

もう一つ重要な特徴があります。Pinterestのコンテンツは、投稿してから数ヶ月後でも検索からアクセスされ続けるんです。Instagramは投稿から24時間でリーチが激減しますが、Pinterestは数年経っても新規流入が発生します。これは検索エンジン特有の特徴で、Pinterestを「ストック型メディア」として運用できる理由ですよね。

Pinterestの真の価値はバズではなく、「未来の購入を検討しているユーザー」と接点を持てる点にあります。SNSのバズで瞬間的に注目されるのではなく、検索エンジンとして長期的にユーザーの購入動機にアクセスし続ける、これがPinterest活用の核心です。広告費を払わずに「購入直前のユーザー」にリーチできる、これ、他のメディアにはない強みなんです。

なぜ「Pinterest」と名付けられたのか

もう少し深く掘ります。なぜこのサービスは「Pinterest」と名付けられたのか。命名の背景を整理しますね。

「Pinterest」は、英語の「Pin(ピン留めする)」と「Interest(興味)」を組み合わせた造語なんです。コルクボードに気になる写真や雑誌の切り抜きを画鋲でピン留めする、あの行為をデジタル化したサービス、というのが命名の核心です。

これ、創業者のBen Silbermannの発想がすごく面白いんですよね。Ben Silbermannは2010年にPinterestを設立しました。彼は元々、子供の頃から昆虫や切手のコレクションが趣味で、「人間は気になるものを集めて整理する性質を持っている」と考えていました。その本能をデジタル化したのがPinterestなんです。

つまり、Pinterestのメタファーは「コルクボードの切り抜きスクラップ」。これがすごく重要なんです。SNSのメタファー「友達とのつながり(Facebook)」「リアルタイム発信(Twitter)」「写真共有(Instagram)」とは、根本的に違う設計思想なんですよね。

業界の体感として、Pinterestの初期成長は女性ユーザーに支えられていました。結婚準備・インテリア・ファッション・料理レシピ、こうした「未来の生活設計のための情報収集」のニーズに、Pinterestがピッタリ刺さったんです。2012年頃から急成長し、現在は男女比6:4くらいまで均衡してきました。

日本では、Pinterestは2014年に日本語版がローンチされ、2020年以降ユーザー数が急増しました。コロナ禍で在宅時間が増え、リノベーション・自宅DIY・料理・ファッションの研究にPinterestを使う層が拡大したんです。現在の日本のPinterestユーザーは870万人規模で、まだ伸びしろが大きい市場なんですよね。

業界の進化として、Pinterestは単なる画像保存サービスから「ビジュアル検索エンジン+ECプラットフォーム」へと変貌してきました。リッチピン機能・ショッピングピン機能の実装で、ピンから直接ECサイトに誘導できる導線が確立されています。これ、マーケ視点では非常に強力な機能なんです。

Pinterest運用の現場で何が起きているか

Pinterest運用の現場で、具体的に何が起きているか。これ、5段階で整理しますね。

ステージ1:ボード設計

まず最初にやることは、ボードの設計なんです。ボードはPinterestの「カテゴリ箱」のような存在で、テーマごとにピンを整理する単位ですよね。これ、ものすごく重要なんです。

ボード設計を間違えると、その後の運用がすべて崩れます。「自社の商品カテゴリ」をボードにするのではなく、「ユーザーの検索意図」をボードにするのが正解なんですよね。たとえば家具ECなら「家具一覧」ではなく「ワンルームのレイアウト」「北欧風インテリア」「リモートワーク部屋づくり」、こういう検索意図単位でボードを設計します。

ステージ2:リッチピン設定

次にやるのが、リッチピンの設定です。これ、Pinterestを本気で運用するなら絶対に外せない設定なんですよね。

リッチピンは、外部サイトのメタ情報(タイトル・価格・在庫状況など)を自動的にピンに反映する仕組みなんです。商品ピンなら現在価格・セール情報、レシピピンなら材料・調理時間、記事ピンなら著者名・公開日。これがあるとピンの情報量が圧倒的に増えて、クリック率が2〜3倍になります。

ステージ3:画像投稿(ピン作成)

ここで初めて画像投稿に入ります。これが多くの人が最初に手をつける段階なんですが、実はステージ1・2の準備があって初めて効果が出るんですよね。

Pinterestで成果を出すための画像は、縦長9:16または2:3の比率で作るのが鉄則です。スクエア画像や横長画像はフィード上で目立たず、保存率が大幅に下がります。これ、業界の鉄則なんですよね。テキスト要素もピン内に入れて「何の画像か」を一目で伝える設計が重要です。

ステージ4:検索最適化(SEO)

Pinterestは検索エンジンなので、SEO発想が必須なんです。ピンのタイトル・説明文・ボード名・ハッシュタグ、すべて検索キーワードを意識して設計します。

Pinterest独自の検索アルゴリズムは、ピン作成時の情報、ピンへのエンゲージメント、ピン元サイトの信頼性、こうした要素を総合判断します。ピンを投稿しただけで終わりではなく、ユーザーの検索意図に合致したキーワード設計が、長期的なリーチを決める核心要素なんですよね。

ステージ5:外部誘導(LP最適化)

最後のステージは、ピンから外部サイトへの誘導です。これ、見落としがちなんですが、最も成果を左右する段階なんです。

Pinterestユーザーは「保存」と「クリック」の2つの行動を取りますが、本当に価値があるのは「クリック」のほうですよね。クリック先のLPがしょぼいと、せっかくPinterestから集めた未来購入意欲の高いユーザーを取り逃がします。LPはPinterestユーザー特有の「検討段階のユーザー」向けに最適化する必要があるんです。

身近な話で全体像をつかむ

ちょっと身近な話で、全体像を掴み直しましょう。

Pinterestを理解するときに、一番わかりやすい例えがあるんですよね。それは「雑誌の切り抜きスクラップ」です。これ、子供の頃にやったことありますよね。

たとえば、家を建てる前のお父さんを想像してみてください。家を建てる1年前から、住宅雑誌を買って、気になるキッチンの写真、欲しいリビングのデザイン、いつか作りたい書斎のレイアウト、こういう写真を雑誌から切り抜いてスクラップブックに貼っていく行為。これ、まんまPinterestなんです。

これ、SNSじゃないですよね。誰かに見せるためにやってるわけじゃない。1年後の自分の家のために、今のうちから情報を集めて整理しているんです。未来の意思決定のために、現在の自分が情報を保存している行為。Pinterestのユーザー行動は、まさにこれなんですよね。

もう一つ例を出します。結婚式を控えた女性を想像してみてください。結婚式の半年前から、ウェディングドレスのデザイン、ブーケのスタイル、披露宴の装花、こういう写真をPinterestで集めて、自分のボードに保存していきます。「いつか参考にする画像」を蓄えておくんですよね。

これ、Instagramでは絶対にやらない行動なんです。Instagramは「今この瞬間を楽しむ」ためのSNS。結婚式の半年前から準備のために情報を集める行為は、Instagramのタイムライン設計と相性が悪い。だからこそ、Pinterestという「未来買物のための検索エンジン」が成立しているんです。

これ、〜じゃないですか。雑誌の切り抜きスクラップを思い出してみると、Pinterestのユーザー行動が一気に腑に落ちますよね。「気になるものを集めて、いつか参考にする」、この行為がデジタル化されて、検索エンジン機能と結合した結果がPinterestなんです。

業界の事例として、米国の家具大手「West Elm」は、Pinterestを「未来の家具購入を検討しているユーザーへの接点」として位置づけて、Pinterest経由の売上が全EC売上の20%を占めるレベルまで成長させました。これ、ピンを「広告」ではなく「未来意思決定のための参考資料」として設計したから成り立った成果なんですよね。

逆に、Pinterestを「Instagramの劣化版」と捉えて運用すると、絶対に成果は出ません。「いいね数を稼ぐ」「フォロワーを増やす」、こういうInstagram的指標を追いかけても、Pinterestユーザーは反応しないんです。プラットフォームの本質設計を理解した上で運用するかどうかが、決定的な分岐点なんですよね。

Pinterest日本市場活用5要件

5要件をすべて満たすことが成果の条件

Pinterestを日本市場で活用するには、5つの要件をすべて満たす必要があるんです。1つでも欠けると成果が出ないので、これ、必ず全部押さえてください。

要件1
縦長画像9:16の徹底

Pinterestでフィードに目立つには、画像比率が縦長9:16または2:3であることが絶対条件なんです。スクエア画像・横長画像はフィードで埋もれて、保存率が大幅に下がります。これ、要件の中でも最優先事項。Canvaなどで縦長テンプレートを使ってピンを量産する体制を作るんです。

要件2
リッチピン設定の完了

リッチピンは、外部サイトのメタデータをピンに自動反映する機能ですよね。商品ピン・記事ピン・レシピピンの3種類があって、ECサイト・メディア・レシピサイトを運営するなら必須設定です。自社サイトにOpen Graphタグを実装して、Pinterest側で承認を受けるプロセスが必要なんです。これでクリック率が2〜3倍に跳ね上がります。

要件3
検索意図ベースのボード設計

ボードは「自社の商品カテゴリ」ではなく「ユーザーの検索意図」で設計するんです。家具ECなら「家具一覧」ではなく「ワンルームのレイアウト」「北欧風インテリア」、料理メディアなら「料理一覧」ではなく「夕食20分時短レシピ」「子供が喜ぶお弁当」、こういう検索意図単位でボードを作るんですよね。10〜20個のボードを最初に設計します。

要件4
SEO最適化(キーワード設計)

Pinterestは検索エンジンなので、SEO発想が必須です。ピンのタイトル・説明文・ボード名・ハッシュタグ、すべて検索キーワードを意識して設計します。Pinterest独自のキーワードプランナー機能(検索バーのサジェスト)を使って、需要のあるキーワードを発掘するんです。これ、Googleと同じ発想ですよね。

要件5
外部リンク先LP最適化

ピンから誘導した先のLPが、Pinterestユーザー特有の「検討段階のユーザー」向けに最適化されている必要があります。Pinterestユーザーは即購入ではなく、まずブックマーク・メルマガ登録・LINE登録、こういう中間ステップを踏むんです。直接の購入を狙わず、まず関係構築のステップを設けるLP設計が、成果を最大化する核心ですよね。

この5要件、見ていただくとわかりますが、Instagram運用とは全く別物の発想なんですよね。Instagramは「フォロワーとの関係構築」、Pinterestは「検索エンジン上での発見性」。プラットフォームの本質が違うから、運用設計もすべて別物になります。これ、5要件を理解した上で運用に入るかどうかが、成果の決定打なんです。

Pinterestが機能しない典型3パターン

うちでPinterest運用してきた経験と、業界事例観察で見えてくる、Pinterest運用失敗の典型パターンはこの3つに集約されるんですよね。

パターン1:横長画像・スクエア画像を投稿してしまう

もっとも多い失敗パターンなんです。Instagram運用の感覚で、スクエア画像(1:1)や横長画像(16:9)をそのままPinterestに投稿してしまうケース。Pinterestフィードは縦スクロール設計で、縦長画像9:16が圧倒的に目立つ仕様なんですよね。

横長画像はフィードで小さく表示されて、ユーザーの視線に入らない。これ、業界の鉄則レベルです。Canvaやadobe Expressで縦長テンプレを作って、それを使ってピンを量産する体制を最初に整えます。1ピン1ピンを縦長で作り直す手間より、テンプレ化して効率化する発想が決定打なんです。

パターン2:リッチピン未設定のまま放置する

2番目に多い失敗が、リッチピン未設定で運用を始めてしまうパターン。リッチピンは外部サイトのメタデータを自動反映する機能で、これがあるかないかでピンの情報量が大きく違うんです。

リッチピン未設定だと、ピンが「ただの画像」になってしまい、商品価格・在庫情報・記事概要、こうした情報がユーザーに伝わりません。結果としてクリック率が低迷します。サイト側にOpen Graphタグを設置して、Pinterestで承認を受けるだけの作業なので、これは最初に必ず完了しておくんですよね。

パターン3:1本道のピンしか作らない

3番目の失敗は、同じテーマで1本のピンしか作らないパターンですよね。Pinterestは「ユーザーの検索意図」を多角的にカバーする設計が必要です。1記事=1ピンではなく、1記事=5〜10ピンを作るのが業界の標準なんです。

たとえば「夕食20分時短レシピ」の記事があるなら、(1)レシピ全体像のピン、(2)材料一覧のピン、(3)調理手順のピン、(4)完成写真のピン、(5)時短ポイントまとめのピン、こうやって複数のピンを作ります。これで同じ記事から複数のユーザー検索意図にリーチできるんですよね。1本道のピン作りでは、検索エンジンとしての旨味を捨てているのと同じです。

うちでPinterest運用してわかった本音

うちでPinterest運用を試行錯誤してきて、業界事例も観察してきた中で、見えてきた本音をお伝えします。これ、表面の解説では出てこない話なんですよね。

本音1:Pinterestは即効性のないストック型メディア

うちでPinterest運用を始めた最初の3ヶ月は、ほぼ反応がなかったんです。「これ、本当に効果あるの?」と疑いたくなる時期がありました。これ、Pinterestを始めた事業者ほぼ全員が経験する罠なんですよね。

でも、4ヶ月目から急に過去のピンが検索流入を集め始めるんです。投稿した直後はリーチが少ないけど、Pinterestの検索エンジンがピンを評価し始めると、過去のピンが何ヶ月も後に再発見される、これがPinterestの特徴。SNS的な即効性を期待せず、ストック型メディアとして3〜6ヶ月の長期視点で運用する覚悟が必要なんです。

本音2:Pinterestは女性向けではなく「未来思考層向け」

Pinterestは「女性向けSNS」というイメージが業界で広まっていますが、これ、半分しか正しくないんですよね。うちで観察してきた結果、Pinterestユーザーの真の特徴は「未来志向で計画的に行動する層」なんです。性別ではなくメンタリティなんですよね。

結婚準備・住宅購入・キャリア計画・子育て準備、こうした「数ヶ月〜数年先を見据えて計画的に情報収集する人」がPinterestを使います。この層は意思決定で慎重で、衝動買いではなく熟考型の購入をするんです。だから、Pinterestで集客したユーザーは購入単価が高く、リピート率も高い傾向があるんですよね。

本音3:Pinterest経由ユーザーはメルマガ・LINE登録率が高い

これは業界の現場で運用している人達が口を揃えて語る本音なんですが、Pinterest経由のユーザーは、メルマガ・LINE登録率がInstagram経由ユーザーの2〜3倍高いんです。これ、ものすごく重要な特徴なんですよね。

理由は単純で、Pinterestユーザーは「未来の意思決定のために情報を集めている層」だからです。気になる情報を見つけたら、すぐに購入するのではなく「もっと情報を集めたい」と感じてメルマガ・LINE登録に進む。Instagram経由のユーザーは「面白いから見る」だけで終わりがちですが、Pinterest経由ユーザーは「将来の意思決定のために登録しておく」行動を取るんです。

業界の体感として、Pinterest経由ユーザーのLTV(顧客生涯価値)は、Instagram経由ユーザーの1.5〜2倍高い傾向があります。理由は前述の通り「未来志向で計画的な購入をする層」だから。広告費を払って集めるユーザーよりも、Pinterest経由で自然流入してきたユーザーのほうが、長期的にビジネス貢献度が高いんですよね。

もう一つ重要なのが、Pinterestは「広告以外の選択肢」が機能するプラットフォームだという点。Instagram・TikTok・Twitterは現在ほぼ広告を出さないとリーチが伸びませんが、Pinterestはオーガニックでも検索流入が継続的に発生します。中小事業者・個人事業主にとって、広告費を抑えて集客できる稀少なプラットフォームなんですよね。これ、業界では意外と知られていない盲点なんです。

今日から使えるPinterest実装5ステップ

ここまで読んでくださった方、お疲れさまです。今日からPinterest運用を始めるための5ステップを置いておきますね。

STEP1
Pinterestアカウント作成

まずはPinterestの個人アカウントを作成します。これ、無料で誰でも作れるんです。メールアドレスか、Google/Facebookアカウント経由で5分以内に登録できます。プロフィール画像とユーザー名は、ブランドアイデンティティに合わせて設定するんですよね。

STEP2
ビジネスアカウント転換+リッチピン承認

次に、ビジネスアカウントへの転換と、リッチピンの設定を行います。ビジネスアカウントにすると、アナリティクス機能・広告機能・リッチピンが解放されるんです。自社サイトにOpen Graphタグを実装して、Pinterestで承認を受けます。これ、初期設定の核心要件ですよね。

STEP3
検索意図ベースで10〜20ボード設計

ユーザーの検索意図を洗い出して、10〜20個のボードを最初に設計します。「自社商品カテゴリ」ではなく「ユーザーの検索意図」を軸にするのが鉄則。Pinterest検索バーで自社商品関連のキーワードを入力して、サジェストされる検索クエリをそのままボード名にする発想が早いんです。

STEP4
縦長9:16画像をCanvaで量産

Canvaで縦長9:16の画像テンプレを5〜10種類作っておきます。背景色・フォント・レイアウトを統一して、ブランドアイデンティティを揃えるんです。テンプレが揃ったら、テキストと写真だけ差し替えて画像を量産する体制を作ります。これで月50ピン投稿が可能になるんですよね。

STEP5
月50ピン投稿+検索キーワード最適化

最後のステップは、月50ピン投稿の継続です。ピンのタイトル・説明文・ハッシュタグに検索キーワードを入れて、SEO最適化を徹底するんです。投稿後3〜6ヶ月の検索流入の蓄積を待つ覚悟が必要。これ、Pinterest運用の本質ですよね。

シンプルですが、機能するPinterest運用の骨格が完成します。Instagram感覚で「フォロワーを増やす」のではなく、検索エンジンとして「未来購入意欲の高いユーザーに発見される」発想で運用するんです。これ、決定的な分岐点なんですよね。

セットで知っておくべき関連用語
リッチピン
外部サイトのメタデータをピンに自動反映するPinterest機能。商品ピン・記事ピン・レシピピンの3種類がある。
ボード
Pinterestのピンを整理するカテゴリ単位。検索意図ベースで設計するのが運用成功の核心。
ピン
Pinterestに投稿される個別の画像コンテンツ。縦長9:16または2:3の比率が標準。
ビジュアル検索
画像を検索クエリとして使う検索方式。Pinterestの「Lens」機能で実装されている。
ショッピングピン
商品ピンの中でも特に直接購入導線を持つピン。ECサイトの商品データと連携する。

よくある質問(FAQ)

PinterestとInstagramの最大の違いは?

Instagramは「今この瞬間を楽しむSNS」、Pinterestは「未来の購入意思決定を支援する検索エンジン」です。ユーザーの利用目的が根本から違うので、運用設計も別物になります。Instagramはフォロワー数・エンゲージメント率、Pinterestは検索流入・保存数、こうした指標を見るんですよね。

Pinterestで成果が出始めるまでの期間は?

業界の体感では3〜6ヶ月。最初の3ヶ月はほぼ反応がなく、4ヶ月目から過去のピンが検索流入を集め始めるパターンが標準です。ストック型メディアとして長期視点で運用する覚悟が必要なんですよね。SNS的な即効性を期待するとつまずきます。

月にどれくらいのピンを投稿すれば良い?

業界の標準は月50〜100ピンです。1日あたり2〜3ピン投稿の計算ですよね。1記事から複数のピンを作る発想で、コンテンツの「ピン化効率」を高めるのがコツです。Canvaなどで縦長テンプレを準備しておくと、量産が現実的になります。

Pinterestで広告は出すべき?

業界の体感では、まずオーガニック運用で3〜6ヶ月成果を出してから広告検討が標準です。Pinterestはオーガニックでも検索流入が伸びる稀少なプラットフォームなので、最初は広告なしで運用設計を磨くのが効率的なんですよね。広告は集客が安定した後の拡大施策として位置づけます。

Pinterest活用に向いている業種・向いていない業種は?

業界で語られる目安は以下です。

カテゴリ業種例相性
非常に強いインテリア・ファッション・料理・結婚式
強い美容・DIY・旅行・子育て・住宅
標準教育・健康・ペット・ガーデニング
弱いBtoB・速報ニュース・金融商品×

「未来の購入意思決定を支援する画像情報」がコンテンツ化できる業種ほどPinterestと相性が良いんですよね。

まとめ

で、結局Pinterestとは、こういうことなんです。

  • Pinterestの核心は「画像SNS」ではなく「未来の購入意思決定を支援する画像検索エンジン」
  • 本質はバズや即効性ではなく、検索流入の長期蓄積による未来購入意欲の高いユーザー獲得
  • 5要件(縦長9:16/リッチピン/検索意図ボード/SEO最適化/LP最適化)を全て満たすことが成果の条件

SNS感覚で運用するのではなく、検索エンジンとして長期視点で運用すること。これがPinterest活用の本来の役割なんですよね。検討しているなら、まずビジネスアカウント開設とリッチピン設定から始めてみてください。

ではでは。

マーケティングの基礎から実践まで、毎日お届けします
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この記事を書いた人

株式会社Cameen代表 西村温裕(Haruhiro)。2019年からコンテンツビジネスを8年運営。

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