ClickFunnels入門|基礎知識から応用まで

ClickFunnels(クリックファネル)』という言葉は、マーケティングやコンテンツビジネスの現場で頻繁に使われます。しかし、その正確な意味や設計の要点まで理解されているケースは多くありません。

株式会社Cameenです。本記事は当社の運用知見をもとに解説します。

この記事でわかること
  • ClickFunnelsとは「LP作成ツール」のことではなく「セールスファネル一式をノーコードで構築・運用するオールインワンSaaS」のこと
  • 本質はページ単体ではなく、ファネル(複数ページの導線)を1つの管理画面で組み立てる思想
  • ClickFunnelsの主要機能5領域(ファネルテンプレ/ページビルダー/決済/メール/メンバーサイト)
  • ClickFunnels導入で失敗する典型3パターン
  • 日本市場でClickFunnelsを使う前に検討すべきSTEP

マーケティングを学び始めると、海外発のツール名が次々と出てきます。ClickFunnels、Kajabi、Kartra、Leadpages、こういうSaaSの名前が、英語のYouTube動画やマーケブログでガンガン登場するのです。特にClickFunnelsは、北米のオンラインビジネス領域で圧倒的な知名度を持っています。

でも、いざ「ClickFunnelsって具体的に何ができるツール?」「LP作成ツールと何が違う?」「日本でも使えるの?」と聞かれると、答えに詰まる方が多いのです。「なんとなくLP作るやつ」という認識で止まって、ClickFunnels本来の思想まで理解している人は意外と少ない。こうした課題は、多くの事業者に共通します。

当社では海外SaaSのClickFunnelsは使っていなくて、メルマガ配信はMyASP、LINE運用はエルメで回しています。なのでClickFunnels自体の社内導入経験はないんですが、業界の英語圏マーケコミュニティ・北米起業家のYouTubeコンテンツ・ClickFunnels公式の発信を定点観察してきました。その中で見えてきたのは、ClickFunnelsは単なる「LP作成ツール」ではなく、「セールスファネル一式をノーコードで組み立てる思想ツール」だということ。ページ1枚を作る発想ではなく、複数ページの導線(ファネル)を1つの管理画面で組むのが本質です。

もう1つ業界観察で繰り返し見えてくるのは、「ClickFunnelsを入れたけどファネル思想が身についてなくて、結局LP1枚しか作らずに月額3万円払い続ける」というケースが本国でも日本でも頻発しているという事実。ツール導入の前に、自分のビジネスにセールスファネル構造そのものが必要かどうかを問い直す視点が決定的に重要です。

今回はその「今さら聞けないClickFunnels」を、業界一般の知見から、機能領域の構造とビジネス側の導入判断軸まで深掘りしていきます。読み終わる頃には、自分のビジネスがClickFunnelsを必要としているのか、それとも国内ツール(MyASP/エルメ/UTAGE等)で十分なのかが、紙に書き出せるレベルになっているはずです。

目次

結論:ClickFunnelsの核心は「LP作成」ではなく「ファネル一式の組み立て装置」

結論

ClickFunnelsは、よく「LP作成ツール」と説明されるんですが、これだとClickFunnelsの本質が見えません。本当の意味はもっと別のところにあります。

ClickFunnelsの本当の正体は、「セールスファネル(複数ページで構成される導線)を、ノーコードで設計・運用・分析まで一気通貫でこなせる、オールインワン型SaaS」のことです。単なるページ作成ソフトではなく、ランディング→オプトイン→決済→アップセル→サンキュー→メール配信、こういうファネル全体を1つの管理画面で組み立てる思想ツールです。

業界の体感として、ClickFunnelsの利用料金は月額97ドル〜297ドル(2025年時点の主要プラン)。北米のオンラインビジネス領域、コーチング・コンサル・情報商材・物販・サブスクなど、幅広い業態で導入されています。創業者ラッセル・ブランソンの「セールスファネル思想」が、ツールの根底に流れている点が他のLPツールとの決定的な違いです。

競合カテゴリとして「Kajabi」「Kartra」「Leadpages」「Unbounce」「Systeme.io」などが存在します。それぞれ得意領域が異なり、Kajabiはオンライン講座運営、Leadpagesは単発LP作成、Systeme.ioは無料プランの充実、こういう差別化があります。ClickFunnelsはこの中で「ファネル全体の組み立て」に最も特化したポジションです。

ClickFunnelsの真の価値は機能の多さではなく、「ファネル思想を強制してくれること」。テンプレートを選んだ瞬間に、ランディング→オプトイン→決済→サンキュー、というファネル構造が最初から組まれているので、初心者が「ページ1枚で完結する発想」から抜け出すきっかけになります。ツールを入れることで、思想が変わる構造です。

なぜ「ClickFunnels(クリックファネル)」と名付けられたのか

もう少し深く掘ります。なぜこのツールは「ClickFunnels(クリックファネル)」と名付けられたのか。命名の背景を整理します。

「Click」は英語で「クリックする」、「Funnels」は「漏斗(じょうご)」のこと。Webマーケティングでは、訪問者を商品購入まで導く導線を、上から下に絞り込まれていく漏斗の形に例えます。広告クリック→LP訪問→メアド登録→商品閲覧→決済、こうやって人数が段階的に絞られていくイメージです。

つまりClickFunnelsは「クリック1つでファネル(導線)が組み立てられる」という思想を、そのまま製品名にしています。ノーコード・テンプレートベース・ファネル全体一括管理、こういう特徴を1単語で表現したネーミングです。

ClickFunnelsは2014年、ラッセル・ブランソン氏とトッド・ディッカーソン氏によって米国アイダホ州で創業されました。創業者ブランソン氏は元々、情報商材・コーチング業界で活動していた人物で、自分のビジネス運営で必要だったツール群(LP/決済/メール/メンバーサイト)を1つに統合する発想からClickFunnelsを開発しました。

業界の体感として、ClickFunnelsは北米のオンラインビジネス領域で急成長し、2025年時点で全世界10万社以上が利用するSaaSに成長しました。創業者ブランソン氏の著書『DotCom Secrets』『Expert Secrets』『Traffic Secrets』は、世界のマーケティング業界で広く読まれており、ClickFunnels=ファネル思想の代名詞のような位置を確立しています。

近年は「ClickFunnels 2.0」へのアップデートが実施され、ページビルダー・ファネル設計・メンバーサイト・コース運営・ブログ機能、こうした領域が大幅に拡張されています。競合のKajabi・Kartraと機能領域が重なる方向で進化しており、「ファネル単機能ツール」から「オンラインビジネス総合プラットフォーム」への変貌が進行中です。

業界の進化として、ClickFunnels単体ではなく「Stripe決済」「Mailchimp/ActiveCampaignメール配信」「Zapier自動化」、こういう外部ツールとの連携で運用する設計が主流です。ClickFunnelsは「ファネル部分の中枢」を担い、周辺機能は専門ツールと組み合わせるのがベストプラクティスとされています。

ClickFunnelsの機能5領域で何が起きているか

ClickFunnelsの管理画面で、具体的に何が起きているか。5領域に分けて整理します。

領域1:ファネルテンプレートの選択

ClickFunnelsを開くと、最初にファネルテンプレートを選びます。リードマグネット型、低価格商品+アップセル型、ウェビナー型、メンバーサイト型、こういうテンプレートが用意されており、自分のビジネスモデルに近いものを選ぶと、ファネル構造が一気に出来上がります。

業界の体感として、初心者が最初に選ぶのは「リードマグネット型(無料PDF配布→メールリスト構築)」か「低価格フロント+バックエンド型(数千円商品→数万円商品)」が多い。これは創業者ブランソン氏が著書で繰り返し推奨している黄金パターンで、ClickFunnels文化の中核です。

領域2:ページビルダーでの編集

テンプレートを選んだ後は、各ページをドラッグ&ドロップで編集していきます。ヘッドライン、画像、動画、フォーム、ボタン、こういう要素をブロック単位で配置できます。HTMLやCSSの知識は必要ありません。

ページビルダー機能はLeadpages・Unbounceなど他のLPツールと似ていますが、ClickFunnelsの特徴は「ファネル全体の流れの中での1ページ」として編集する点。1ページの完成度よりも、前後のページとの導線整合性が優先される設計思想です。

領域3:決済・カート機能

商品販売を行う場合、Stripe・PayPal・NMIなどの決済プロバイダと連携して、ClickFunnels内のカートで購入処理ができます。1クリックアップセル(購入後に追加商品をワンクリックで購入できる機能)が標準装備されており、これがClickFunnelsの収益面での看板機能です。

業界の体感として、1クリックアップセル機能を使うと、客単価が1.3〜2倍程度に伸びるケースが頻発しています。決済情報入力済みのユーザーに、購入直後の高ストレス低瞬間で追加オファーを出す構造で、心理学的な購買タイミングを突いた設計です。

領域4:メール配信・自動化(Follow-up Funnels)

ファネルに登録したリードに対して、自動メール配信(オートメーション)を組み立てることができます。ClickFunnels 2.0では「Follow-up Funnels」と呼ばれる機能で、特定の行動(LP訪問・購入・未購入)に応じて分岐メールを送れます。

メール配信機能の完成度は、専門ツールのActiveCampaign・ConvertKit・Klaviyoには劣るというのが業界の評価。本格的なメールマーケティングを行う場合、ClickFunnels内のメール機能ではなく、外部ツールと連携して運用するのが業界標準です。

領域5:メンバーサイト・コース運営

ClickFunnels 2.0からは、購入者専用のメンバーサイト・オンラインコース運営機能が大幅強化されました。動画・PDF・テキスト教材をモジュール化して提供でき、購入者の進捗管理・コメント機能・修了証発行までできます。

メンバーサイト機能の完成度は、専門ツールのKajabi・Teachable・Thinkificと比べるとまだ発展途上というのが業界の評価。コース運営をメインにするなら、ClickFunnelsよりKajabiを選ぶ起業家が多い。一方、ファネルとメンバーサイトを1つに統合したい場合、ClickFunnelsの選択肢が浮上します。

身近な話で全体像をつかむ

ちょっと身近な話で、全体像を掴み直しましょう。

遊園地の運営に置き換えてみます。あなたが新しい遊園地を作るとして、必要な施設は何でしょうか。チケット販売所、入園ゲート、メインアトラクション、ファストパス販売、お土産屋、レストラン、出口の写真販売、こういう一連の流れがあるはずです。

もし、これらをバラバラの業者に発注したらどうなるか。チケット販売は外注A、ゲート管理は外注B、レストランは外注C、お土産屋は外注D。それぞれが独立してて、お客さんの動線が繋がってない。チケット買った人がそのままお土産屋に行きやすい設計になっていない。結果、客単価が伸びない、運営も煩雑になる。

ClickFunnelsの発想は、これら全部を1つのテーマパーク運営会社が一元管理する形に近い。チケット販売(LP)→入園(オプトイン)→アトラクション(コンテンツ)→ファストパス販売(アップセル)→お土産屋(バックエンド)→出口写真(メンバーサイト)、すべてが繋がった1つの導線として設計されている。客の動線がスムーズで、客単価も自然と上がる構造です。

これ、まんまClickFunnelsの思想です。バラバラのLPツール+決済ツール+メール配信+メンバーサイトを組み合わせるのではなく、1つの管理画面でファネル全体を組み立てる。ツールの選択ではなく、「ビジネス全体の導線設計」を強制してくれるのがClickFunnelsの本質的価値です。

業界の例として、米国の情報商材・コーチング業界では、ClickFunnelsで構築したファネルが月商数千万円〜数億円規模の売上を生むケースが頻発します。1ファネル=1ビジネスとして稼働させる発想で、ClickFunnels創業者ブランソン氏自身が「2 Comma Club(年商1億円超え)」「8 Figure Club(年商10億円超え)」というアワードを設立して、ファネル運営者を表彰する文化を作っています。

逆に、ClickFunnelsを入れたけどファネル思想が身についてないと、LP1枚しか作らずに月額3万円払い続けるという無駄が発生します。ツール導入は目的ではなく、ファネル設計思想を実装するための手段。思想なきツール導入が一番危険です。

ClickFunnelsの機能5領域と使い分け

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ClickFunnelsの機能は、5領域に整理できます。それぞれ「ClickFunnelsで完結する」「外部ツールと連携する」「不要」、こういう判断ができます。事業段階と必要性に最適な使い方を選ぶことが、ClickFunnels導入成功の核心です。

領域1:ファネルテンプレート・設計思想

ClickFunnels最大の価値は、ファネルテンプレートが提供する「セールスファネル設計思想」そのものです。リードマグネット型・低価格フロント型・ウェビナー型・サブスク型、こういう型からビジネスモデルに近いものを選ぶだけで、ファネル構造が一気に立ち上がります。

これは他のLPツール(Leadpages/Unbounce)では得られない価値です。1ページずつ作る発想から、ファネル全体を組む発想への転換を、ツール構造そのものが強制してくれる。初心者がファネル思想を体得するための教材としても機能します。

領域2:ページビルダー機能

ドラッグ&ドロップでのページ編集機能は、業界標準レベルの完成度です。テンプレートのバリエーション、編集の自由度、モバイル最適化、こういう基本機能は揃っています。

ただし、ページデザインの自由度・カスタマイズ性で言えば、Webflow・Framer・Tildaなどデザイン重視のツールには劣ります。「ファネル思想に沿った、無難な高コンバージョン型LP」を量産する用途に最適化されています。ブランディング重視のサイトを作りたい場合は、別ツールが向いています。

領域3:決済・1クリックアップセル

Stripe・PayPal連携での決済機能、1クリックアップセル機能は、ClickFunnelsの強みの1つです。決済情報入力済みのユーザーに、購入直後の追加オファーで客単価を伸ばす設計は、業界で広く評価されています。

ただし、日本市場ではStripe・PayPalの普及率が北米ほど高くないため、日本円決済・代引き・コンビニ決済・銀行振込、こういう国内向け決済方法をフルカバーしているとは言いにくい。日本市場で運用する場合、決済機能は国内SaaS(MyASP/UTAGE/エルメ/Stores等)を併用するケースが業界では多いです。

領域4:メール配信・自動化

Follow-up Funnels機能でメール自動配信を組み立てられますが、専門ツールのActiveCampaign・ConvertKit・Klaviyoには機能で劣るというのが業界共通の評価。複雑な分岐シナリオ・条件分岐・行動ベースの自動化、こういう領域は専門ツールに任せるのが業界の標準です。

日本市場では、ClickFunnelsのメール機能ではなく、MyASP・エルメ・配配メール・Combzなど国内ツールを併用するケースが多い。日本語対応・ドメイン認証・国内ISP対応など、海外SaaSでは弱い領域を国内ツールが補完する形が業界標準です。

領域5:メンバーサイト・コース運営

ClickFunnels 2.0で大幅強化された領域。コース運営・進捗管理・コミュニティ機能、こういう要素が拡充されました。価格レンジ的にKajabiの代替候補として浮上しています。

業界の体感として、コース運営を本格的に行うならKajabi・Teachable・Thinkificのほうが完成度は高い。一方、ファネルとメンバーサイトを1つに統合したい場合、ClickFunnels 2.0が現実的な選択肢になります。事業段階と必要機能に応じた使い分けが重要です。

5領域それぞれの使い分けは、起業家のビジネス段階・予算・運用体制で決まります。「ファネル思想だけ学びたい初期は単発LPツール+国内決済」「ファネル一括管理したい中期はClickFunnels本格導入」「コース運営重視ならKajabi」、こういう判断軸で組み合わせるのが業界の標準です。

ClickFunnels導入で失敗する典型3パターン

業界観察で見えてくる、ClickFunnels導入失敗の典型パターンはこの3つに集約されます。

パターン1:ファネル思想なきツール導入

もっとも多い失敗。「インフルエンサーがおすすめしてた」「YouTubeで紹介されてた」、こういう理由でClickFunnelsを導入し、結局LP1枚しか作らずに月額3万円を払い続けるパターン。ファネル思想がない状態でツールを入れても、ツールの真価が発揮されません。

本来は、ClickFunnels創業者ブランソン氏の書籍『DotCom Secrets』『Expert Secrets』を先に読んで、ファネル思想を頭に入れてから、ツール導入を判断するのが業界標準。思想が先、ツールが後。逆順だと月額課金だけが発生します。

パターン2:日本市場特有の決済・メール事情を軽視

日本市場でClickFunnelsを使う際、決済方法・メール到達率・日本語UI、こういう領域で問題が発生します。日本円決済のフルカバー、代引き・コンビニ決済対応、日本のISPへのメール到達、ClickFunnels単体ではどれも完璧には対応できません。

本来は、日本市場での運用なら「LP・ファネル部分はClickFunnels、決済は国内サービス(Stores/UTAGE等)、メールはMyASP/エルメ」、こういうハイブリッド構成にするのが業界の現実解。海外SaaS1つで完結させようとすると、運用品質が落ちます。

パターン3:月額3万円のコスト感を商品単価と釣り合わせない

ClickFunnelsの月額料金は97ドル〜297ドル(2025年時点、円安換算で約1.5万〜4.5万円)。これは、商品単価が数千円のフロント単体ビジネスには重すぎるコストです。月額3万円を回収するには、月商10〜30万円規模のビジネスが最低ラインになります。

本来は、ClickFunnels導入の損益分岐点を事前に計算します。月商10万円未満なら無料・低価格ツール(Systeme.io/STUDIO/ペライチ)で十分。月商50万円超で、ファネル思想を実装したいフェーズに来たら、ClickFunnels導入の検討が現実的になります。事業段階とコストの整合性が決定打です。

業界観察から見えてくる本音

当社ではClickFunnels自体は導入していなくて、メルマガはMyASP、LINE運用はエルメで回しています。なので社内導入経験はないんですが、業界の英語圏マーケコミュニティ・北米起業家コンテンツ・ClickFunnels公式発信、こういう情報源を定点観察してきた中で見えてきた本音をお伝えします。

本音1:ClickFunnels最大の価値は「ファネル思想の体得」

業界の北米起業家が共通して語る本音は「ClickFunnels最大の価値は、ツールの機能ではなく、ファネル思想を体得できることだ」という言葉。テンプレートを選んで、ページを編集して、決済を繋げて、メールを書く、こういう操作を繰り返す中で、自然とセールスファネル思考が身につきます。

ClickFunnelsを6ヶ月運用すると、ツールを使わなくなった後でも「LP単体ではなくファネル全体を組む」発想が定着します。月額3万円を「ファネル思想の授業料」として捉える起業家は、ツール卒業後も学んだ思想を国内ツール(MyASP/エルメ等)で実装し続けます。ツールではなく思想に投資する視点が決定的に重要です。

本音2:日本市場ではハイブリッド構成が現実解

業界観察として、日本市場で本格的にオンラインビジネスを運営する起業家の多くは、ClickFunnels単体ではなく「ClickFunnels+国内ツール」のハイブリッド構成を取っています。LP・ファネル設計はClickFunnels、決済は国内サービス、メールはMyASP/エルメ、こういう役割分担です。

逆に、海外向けビジネス・英語圏マーケットを狙う場合は、ClickFunnels単体で完結させるケースが多い。Stripe決済・Mailchimp連携・英語UIで何の不足もないからです。市場の言語と規模で、ClickFunnelsの使い方が大きく変わる構造です。

本音3:国内代替ツール(UTAGE等)の選択肢も検討すべき

これは業界で頻繁に議論されている本音ですが、近年の日本市場では「UTAGE(ウタゲ)」「MyASP+エルメ統合運用」「STUDIO+Stripe」、こういう国内ツール組み合わせが、ClickFunnelsの代替として注目されています。日本語UI・日本円決済・国内メール到達、すべての面で日本市場との相性が良い。

具体的に、UTAGEは日本市場向けに「ClickFunnels+ActiveCampaign+Kajabiを統合したような機能」を月額数千円〜2万円台で提供しています。日本語マニュアル・国内サポート・日本円課金、こういう実務面の使いやすさで、ClickFunnelsからの乗り換え検討が業界で増えています。海外SaaSを使う必然性を、事前にしっかり問い直す姿勢が重要です。

ClickFunnelsを選ぶ起業家側の隠れた動機は、実は「海外マーケコミュニティへのアクセス」であることが多い。創業者ブランソン氏のFunnel Hacking Live(年次カンファレンス)、2 Comma Clubアワード、Inner Circleコーチング、こういうコミュニティ価値を求めて契約するケースが業界で頻発します。ツール機能だけで判断せず、コミュニティ価値も含めて検討するのが業界の流儀です。

もう一つ重要なのが、ClickFunnels自体が変化し続けている点。2014年創業から2025年現在まで、機能アップデート・価格改定・統合機能拡張、こういう変化が続いています。1年前の評価と今の評価が変わる可能性もあるため、最新情報の継続キャッチアップが必須。ツール選定は静的な判断ではなく、定期的な見直しが業界の基本姿勢です。

ClickFunnels導入判断の5STEP

ここまで読んでくださった方、お疲れさまです。ClickFunnels導入判断のための5ステップを置いておきます。

STEP1
ファネル思想の事前学習

創業者ブランソン氏の書籍『DotCom Secrets』『Expert Secrets』『Traffic Secrets』を読み、ファネル思想を理解します。ツール導入の前に、思想を頭に入れることが最優先です。

STEP2
事業段階と月額コストの整合確認

月額97ドル(約1.5万円)〜297ドル(約4.5万円)のコストが、自分の月商に対して妥当かを計算します。月商10万円未満なら無料・低価格ツールで十分。月商50万円超で導入の現実解が見えてきます。

STEP3
国内代替ツールとの比較検討

UTAGE、MyASP+エルメ統合、STUDIO+Stripe、こういう国内ツールの組み合わせと比較します。日本市場で運用するなら、ClickFunnelsより国内ツールのほうが運用しやすい場面も多いです。

STEP4
14日間無料トライアルで実機テスト

ClickFunnelsは14日間の無料トライアルがあります。実際に1ファネルを最後まで作ってみて、UI/UX・テンプレ品質・自分のビジネスとの相性を確認します。書籍学習と実機の両輪で判断します。

STEP5
本契約後はハイブリッド構成で運用

本契約後は、ClickFunnelsだけで完結させようとせず、決済・メール・コース運営など領域別に最適ツールを併用します。日本市場ならMyASP/エルメ、海外向けならStripe/Mailchimp、こういう組み合わせで運用品質を最大化します。

ClickFunnels導入判断は、機能比較表だけでは決まりません。ファネル思想の体得目的、事業段階、市場(国内/海外)、運用体制、すべての要素を組み合わせた総合判断が必要です。シンプルですが、この5STEPを踏むだけで、無駄な月額課金を防げます。

セットで知っておくべき関連用語
セールスファネル
訪問者を商品購入まで導く導線の構造。漏斗のように上から下に絞り込まれていく購買フローを指す。
ランディングページ(LP)
広告・SNSからの訪問者を受け止める専用ページ。1ページで完結する設計が多い。
1クリックアップセル
購入直後にワンクリックで追加商品を購入できる機能。客単価アップの定番手法。
オプトイン
訪問者がメアドや個人情報を提供する行為。ファネルの最初の関門。
Kajabi
ClickFunnelsの競合SaaS。オンラインコース運営に特化している。

よくある質問(FAQ)

ClickFunnelsの料金プランは?

2025年時点で、Basicプラン月額97ドル、Proプラン月額297ドル(円安換算で約1.5万〜4.5万円)が主要プランです。年払い割引やプロモ価格も時期によって提供されます。14日間の無料トライアルあり。

ClickFunnelsは日本語に対応している?

UIは英語のみで、日本語UIは未対応です。ただし、作成するLP・メールは日本語で問題なく作れます。管理画面の操作に英語耐性が必要な点が、日本人ユーザーの最大のハードルです。

ClickFunnelsで日本円決済はできる?

Stripe連携経由で日本円決済は技術的に可能ですが、代引き・コンビニ決済・銀行振込など国内向け決済方法はカバーできません。日本市場で本格運用する場合、決済は国内サービス(Stores/UTAGE等)を併用するのが業界の現実解です。

ClickFunnels vs Kajabi、どちらを選ぶ?

業界の体感では、ファネル全体の組み立て重視ならClickFunnels、オンラインコース運営重視ならKajabi、というのが標準的な使い分けです。両方の機能領域は重なってきていますが、それぞれの得意領域は今も残っています。

主要ファネルツールの比較は?

業界で語られる目安は以下です。

ツール強み月額料金レンジ
ClickFunnelsファネル全体組み立て97〜297ドル
Kajabiオンラインコース運営149〜399ドル
Leadpages単発LP作成49〜99ドル
UTAGE(国内)日本市場向け統合運用数千円〜2万円台

事業段階と市場に応じて使い分けます。

まとめ

では、結局ClickFunnelsとは、こういうことです。

  • ClickFunnelsの核心は「LP作成ツール」ではなく「セールスファネル一式をノーコードで組み立てるオールインワンSaaS」
  • 本質は機能の多さではなく、ファネル思想を強制してくれること
  • 5領域(テンプレ/ページビルダー/決済/メール/メンバーサイト)から自分のビジネスで本当に必要なものを選ぶ

ツールを入れることが目的なのではなく、ファネル設計思想を実装すること。これがClickFunnels本来の役割です。検討しているなら、創業者ブランソン氏の書籍からファネル思想を入れた上で、自分のビジネスに本当に必要かを問い直してみてください。

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この記事を書いた人

株式会社Cameen代表 西村温裕(Haruhiro)。2019年からコンテンツビジネスを8年運営。

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