アクイジションとは?8年運用してわかった『ユニットエコノミクス成立設計の正体』と運用の正解

「アクイジション」って、なんとなく「新規顧客獲得」だと思ってませんか?

株式会社Cameen 西村温裕ことおんゆーです。

この記事でわかること
  • アクイジションの本当の正体は「新規獲得」ではなく「ユニットエコノミクスを成立させる獲得設計」だということ
  • CAC・LTVとの関係
  • 機能しない典型3パターン
  • うちの自社+クライアント案件100本超でわかった本音
  • 今日から使える設計5ステップ

で、マーケで「アクイジション強化」と。いやちょっと待ってください。獲得数追えばいいんですか?

なんとなくのイメージはあると思います。新規顧客獲得でしょう?と。でも「で、いくらまでなら獲得コストかけていいんですか?」と聞かれると、意外と詰まる。

これ、自分だけだと思ってませんか?事業者と話すと「広告費入れて獲得伸びてるけど利益出ない」と。話を深掘りしていくと、ほぼ全員が「LTV/CAC見てない」状態なんですよね。

うちの事業で自社+クライアント案件含め100本超のアクイジション設計を見てきて、ユニットエコノミクス無視で失敗するパターンを本当に何度も見てきたんです。

目次

アクイジションの核心は「獲得数」ではない

結論

アクイジションの正体は「新規獲得数」ではなく「LTV/CACが3以上で利益が成立する獲得設計」。数より質。

なぜ「アクイジション」なのか

1つ目は事業の成立条件。1人獲得コスト<1人収益にならないと事業破綻。

2つ目はスケール可能性。ユニット成立してれば広告増額で無限スケール。

3つ目は投資家評価。LTV/CACがVC評価の基幹指標。

各段階で『運用者の頭の中』で何が起きているか

段階1: チャネル特定

広告・SEO・SNS・紹介等。

段階2: CAC算出

チャネル別の獲得コスト。

段階3: LTV測定

獲得顧客の生涯価値。

段階4: LTV/CAC判定

3以上=投資強化、1未満=即停止。

段階5: 拡大・最適化

効率良いチャネルに集中。

身近な話で全体像をつかむ

ちょっと身近な話で、全体像を掴み直しましょう。

例えば、自販機ビジネスを思い浮かべてください。「1台設置に10万円かかる、月の利益5,000円」だと20ヶ月で回収。「月利益2万円」なら5ヶ月。後者なら借金して100台設置できる。前者は無理。

これ、まんまアクイジションなんです。

「ユニットエコノミクス成立」が事業のすべて。獲得数だけ追っても利益でないと意味なし。

アクイジションの正解は『LTV/CAC>3で運用』

結論

アクイジションの正解は「獲得数最大化」ではなく「LTV/CAC>3で運用しつつスケール」

STEP 1
チャネル別CAC算出

広告・SEO・SNS別の獲得コスト。

STEP 2
チャネル別LTV測定

チャネルで顧客質が違う。

STEP 3
LTV/CAC判定

3以上のチャネルに集中投資。

STEP 4
低効率チャネル停止

LTV/CAC<1のチャネルは即停止。

STEP 5
月次最適化

数値見ながらリソース配分調整。

機能しない典型パターン3つ

パターン1: 獲得数追い型

広告費投入で獲得数増。利益伸びず資金枯渇。

パターン2: 全チャネル平均で見る型

チャネル別分解せず全体平均LTV/CAC。効率良いチャネル発見できず。

パターン3: LTV測定なし型

CACだけ追ってLTV測らない。実際の事業健全性が見えない。

うちの自社+クライアント案件100本超で運用してわかった本音

本音1: LTV/CAC>3が健全ライン。これ未満は事業として成立しない。

本音2: チャネル別分解が9割。広告全体平均でなくチャネル別に見る。

うちでクライアント獲得戦略支援した時、最初は獲得数だけ追って広告費膨らんでた。180度方針転換して「LTV/CAC>3のチャネルだけ集中投資」したら、獲得数は同じでも利益が3倍以上に改善したんですよね。

今日から使える設計ステップ5つ

STEP 1
チャネル別計測体制

広告・SEO・SNS・紹介の流入を分けて計測。

STEP 2
チャネル別CAC算出

各チャネルの獲得コスト。

STEP 3
チャネル別LTV測定

長期収益で評価。

STEP 4
高効率チャネル集中投資

LTV/CAC>3に予算寄せる。

STEP 5
低効率チャネル即停止

LTV/CAC<1は撤退。

セットで知っておくべき関連用語
CAC
顧客獲得コスト。アクイジション分母。
LTV
顧客生涯価値。アクイジション分子。
ペイバック
CAC回収月数。
ユニットエコノミクス
1顧客あたり利益構造。
アトリビューション
チャネル貢献度測定。

よくある質問(FAQ)

健全なLTV/CACは?

3以上が健全。5以上は優秀、1未満は撤退ライン。

CACに何含める?

広告費+営業人件費+ツール費+管理費の全コスト。

小規模事業でも測る?

必須。広告投資判断の基盤指標。

LTV算出が難しい場合は?

1年LTVで仮算出。継続データ蓄積で精緻化。

どのチャネルから始める?

少額で複数チャネル試す→効率良いものに集中。

業界平均

項目水準
健全LTV/CAC3以上
優秀5以上

まとめ

で、結局アクイジションとは、こういうことです。

  1. 正体は「獲得数」ではなく「ユニットエコノミクス成立設計」
  2. LTV/CAC>3が健全ライン
  3. チャネル別分解と高効率集中投資

ではでは。

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この記事を書いた人

株式会社Cameen代表 西村温裕(Haruhiro)。2019年からコンテンツビジネスを8年運営。

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